第2083回例会

第2083回例会 (2017年1月27日)


「クラブ奉仕」
クラブ情報委員会 竹原 巖 副委員長

 前回の第1回目のロータリー情報は、昨年10月24日にロータリーの組織・奉仕を樹木に例えてお話ししましたが、覚えていらっしゃるでしょうか?人間の記憶は4時間経過すると半分以上忘れるというデータがありますので、お忘れの方もおられると思いますので、おさらいののち、第2回目のロータリー情報「クラブ奉仕」についてお伝えします。
 地中に力強く張り巡らされた根の部分が「クラブ奉仕」に相当します。地上に見える太い幹の部分が「職業奉仕」で、その先にある枝の部分は「社会奉仕」「国際奉仕」あるいは「青少年奉仕」などの奉仕部分であります。それらの奉仕活動から生まれる葉っぱや果実は、奉仕によって得られる、感動、信用、信頼などです、と前回お話をさせていただきました。
 今日はその根っこに当たる「クラブ奉仕」についてお伝えし、理解していただきたいと思います。「クラブ奉仕」や「職業奉仕」は、なかなか理解されていない奉仕部門であります。
 クラブ定款の第6条「5大奉仕部門」(クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕)の1番目におかれておりますが、「奉仕の第1部門であるクラブ奉仕は、本クラブの機能を充実させるために、クラブ会員がとるべき行動にかかわるものである」と書かれております。前回のクラブ細則から削除されましたが、それ以前のクラブ細則には「クラブ奉仕委員会は、クラブ会員がクラブ奉仕に関する事柄において、その職務を遂行するうえに役立つ指導と援助を与えるよう方策を考案し、これを実施するものとする」と書かれておりました。
 読み上げた定款や細則をお聞きになっても「クラブ奉仕」とは何ぞや?ということになると思いますし、クラブに奉仕することが奉仕の実践になるかということも疑問の残るところであります。
 私なりに噛み砕いてみました。会員のクラブ奉仕活動は
 ①例会に参加すること
 ②クラブの主催する様々委員会活動や親睦活動に参加すること
 ③クラブ協議会、クラブフォーラムに参加すること。
 ④地区大会、インターシティミーティングなどの地区行事に参加すること。
 ⑤国際大会などの国際ロータリー主催の行事に参加すること。
等があげられます。会員としての当然の義務を果たすことが、クラブ奉仕の第一歩ということです。しかし、ただ参加して義務を果たせば良いということでなく、ロータリーではそれらに参加するには精神性が伴わなければなりません。「クラブ奉仕」の真の目的と意義は、例会出席や委員会活動に参加する義務を果たし、各種活動に参加することによって、会員相互の認識を広め、会員間の友情と親睦を深めていくことです。そして友情や親睦を深めていく過程のなかで、他の会員の考え方や行動から何かを学び取り、自分の足りないところを補って自己を向上させ、研鑽を重ねることが究極のクラブ奉仕の目的となり意義であります。
 3月11日のIMのテーマは、ロータリーの基本となる「フェローシップとサービス」としました。これはロータリー根幹の部分、言い換えますと「クラブ奉仕」を実践することによって、会員相互から学び、親睦の心を養い、自分自身を精神的に向上させることに結び付けることになります。この学びから得た親睦の心で奉仕に取り組むことで、「職業奉仕」に心がこもり、その先につながる「社会奉仕」「国際奉仕」へと発展していくことになります。「クラブ奉仕」は学び、自己研鑽の活動であることを、是非ご理解いただき第2回目のロータリー情報とします。
 次回のロータリー情報は「クラブ奉仕」と同じようにわかりにくい「職業奉仕」についてお話しさせていただきます。