第 2 回クラブフォーラム

(2020年10月19日)

国際ロータリー第 2510 地区 RYLA 委員会
委員長 西方 洋昭 氏

本日は札幌北ロータリークラブの例会にお招き戴き、誠にありがとうございます。
今年度、地区ライラ委員長を務めます岩見沢RCの西方です、よろしくお願いいたします。
札幌北クラブは斉藤会長、出村さんはじめ大変多くの皆さんにお世話になっております。
本日はよろしくお願いいたします。
それでははじめさせて戴きます。今日のプレゼンデータは、地区研修協議会用に作成したものをアレンジしております。
まず最初から順番に見ていただきます。
2020-21年度、地区RYLA委員会では第2510地区内、各クラブの皆さんに、RYLAについて正しく知っていただく年度にしたいと考えています。

今年度、地区RYLA委員会のメンバー構成は、総勢10名の委員会メンバーで各クラブの皆さんの、お手伝いをさせていただきます。
よろしくお願い致します。と言う事で、札幌北クラブさんからは大舘さんに、ご協力をいただきます。
今日は、地区RYLA委員会で、各クラブを訪問させて戴きお伝えしたい内容の一部をご紹介させていただきます。
ライラの概要、歴史、ねらい、そしてセミナーの基本について、さわりの部分だけ紹介します。
では、まず概要はサラッと行かせていただきます。

ライラとは、ロータリー、ユース、リーダーシップ、アワード。
直訳するとロータリーにより青少年のリーダーシップを賞賛する(たたえる)となります。
要するにセミナーによって青少年指導者養成を行うプログラムのことで、ライラセミナーと呼ばれます。
このライラセミナーは、地区単位でも地域単位でも、クラブ単位でも出来るRI常設の指導者養成プログラムです。
ですから様々なリソースがRIから提供されていますしマイロータリーからライラセミナーの手引きもダウンロードする事ができます。
では先ず、ライラセミナーの概要です。対象者は14歳〜30歳までの若者です。
期間は短いものは1日、一般的には宿泊を伴う2日〜10日、内容としてはセミナー形式、キャンプ形式、ワークショップ形式などで行います。
ライラの目標、目指すところは。
参加する若手リーダーにライラセミナーを通じて、地域社会のリーダーとしてのスキルを身につけ、人間として成長するよう激励(エンコレッジ奨励)することです。
この激励するというのが重要で、人として成長するのは、もしかしたら半年後かもしれない、10年後かもしれない、あるいは成長しないかもしれない、本人次第です。
私たちに出来ることは、あくまでも「頑張れー!」と激励することなのです。
これは未来のリーダーへの投資です!参加した若者の中から50年後のガバナーが現れるかもしれません。
ライラセミナーは、若者にリーダーのスキル、自信や倫理観を養ってもらえるようにプログラムを組み立てますが、更に感じ取ってもらいたいのが、私たちの気持ち!そして心!
ロータリーと言う団体が青少年を尊重し、関心を抱き、応援していると言うこと!
ロータリアン(自分達)だけ楽しければ良いとか、自分の時代だけ良ければいいなんて考えてない!
常に次の時代を、そして君たちを応援しているんだ!と言うロータリアンの背中を感じ取ってもらいたい!
これがライラセミナーの目指すところなのです。
次に、ライラを知っていただくために、歴史の紐を解いてみます。
RYLAは1959年オーストラリアで誕生しました。
この年オーストラリアのクィーンズランド州では自治権獲得100周年を祝うこととなり、イギリスのエリザベス女王は、いとこのアレクサンドラ王女を代理として派遣しました。
ロータリーは、この機会に、王女と同世代の青年たちを招いて100周年記念式典に参加させ、王女と交流させようという計画がもちあがり。
そのときブリスベンロータリークラブが全オストラリアから集まってきた青少年リーダーたちのホスト役を務めたのがライラセミナーの始まりです。
日本においては1976年に、大阪・和歌山の第266地区で初のライラセミナーが開催され、その後、全国に広まりました。
日本ではそれ以前にも健全育成のための独自の青少年キャンプは各地で行われていました。
アメリカのオリジナルライラは18歳から24歳までの若者が対象で、日本には、そぐわないため、各地で日本独自方式にて開催されてきた経緯があります。
では、私たちの第2510地区では?実は1969年からチミケップ国際ロータリーキャンプという青少年育成キャンプが行われていました。
チミケップは網走郡津別町のチミケップ湖にあるキャンプ場で、後にYMCA国際キャンプ場となっています。
ロータリーキャンプはライラセミナーの前身にあたりますが、なんと!日本初開催の7年も前のことなのです!
ただ、この頃、北海道は1地区で、当時の350地区が開催し、次の年の1970年に北海道は2地区に分断され、我が現在の2510地区はチミケップ湖の無い351地区になってしまいます。
ちなみに350地区で最初のライラセミナーは、このチミケップキャンプ場で1979年、旭川RCがホストで開催しています。
それでは大変おこがましいのですが、私、地区青少年の年表を作って参りましたので、札幌北クラブの青少年育成への関わりの歴史について紐解いてみます。
1986-87年度の三浦祐晶ガバナー年度に地区青少年奉仕委員会でライラセミナーではなく、青少年育成研修セミナーとして開催されています。
5年後の1991-92年度の佐藤鉄彌ガバナーの時には札幌西クラブの阪崎ライラ委員長により第4回目のライラセミナーが札幌北RCのホストで開催されています。
その時のガバナー月信での報告文を添付しております。その報告書には、1991年11月2日から4日、すずらん丘陵青少年山の家で開催されたとなっています。
札幌北ローターアクトクラブとして参加した川崎君の感想が書かれていますが、その内容を見ると、阪崎委員長の進め方も良かったと思うのですが、まさにライラセミナーだったのだなと感じる感想文です。
川崎君の感想からは「ライラセミナーに参加してくる青年はただ者ではない」とか「人間の無限の可能性」、そしてかけがえのない友情が生まれたことが読み取れます。
次に添付していますのが阪崎ライラ委員長のガバナー月信での報告文で、ここに書かれていることは、佐藤鉄彌ガバナーと札幌北クラブへの感謝の言葉です。また、阪崎ライラ委員長の年次報告文では三浦裕晶パストガバナーのご指導で再開されと書かれ。その中には、青年を励まし、助け、導き、そして共に痛みを負いあうことの大切さを知るが故に、それをライラセミナーに求めようとしております。と書き綴られています。これぞまさしくライラセミナーの考え方です。
その後、2002-03年度には小林ガバナーのもと、ライラ委員会が復活し、第10回ライラセミナーが札幌で開催されております。
2014-15、15-16年度、羽部ガバナー、嵯峨ガバナー年度は、出村青少年奉仕委員長の主導により、羽部ガバナーの慧林寺にて開催、嵯峨年度は岩見沢で開催することが出来ました。
私は出村委員長のあとの青少年奉仕委員長を務めさせていただきました。
当地区の正式なライラセミナーは1985年5月5日6日、札幌のホテル神宮閣及び北海道開拓記念館で、第1回ライラセミナーが開催されました。
以後、幾度も休止や再開、内容変更などがあり、一昨年、小山ガバナー年度に、アポイ岳山荘で開催されたライラセミナーが第18回目となります。
昨年度はライラセミナーは開催されず、ライラ委員会もありませんでした。
今年度、このコロナ禍の中で、もし開催できれば正式なライラセミナーとしては第19回目となります。
以上が当地区でのライラの歴史となります。
他の地区で行われているライラセミナーに関しては、地区研修協議会用のDVDに納めさせていただきましたので、興味がありましたらご覧ください。
札幌北クラブさんの場合は、過去の歴史の中で青少年の育成に対する思いが強い、熱いクラブだと思います。
そろそろガバナーとライラ委員長を輩出して戴き、以前のように、地区の青少年育成に対し、大いに影響を与えて戴きたいと思います。
以上で、私の卓話とさせていただきます。ありがとうございました。

谷口博昭会員
Q)1ライラに参加できる青少年の年齢や条件は?
A1)基本的には各クラブからの推薦である。年齢的には、JCの卒業するくらいの年齢は年を取り過ぎであるので、これからJCを目指す様な青少年が理想。例えば、地域の商店街で何か催しを企画しようと考える、地域に貢献する志を持った青少年は、大抵はロータリの会員のお子さんであることが多いので、極力各クラブで「是非この人を」という様な人を発掘して頂きたい。
Q)2(ライラセミナー)参加人数に制限はありますか?
A2)各クラブ1〜2人程度。出さないクラブもあると思いますので、おおよそ50人ですね。逆にそれ以上ですと、目が届きません。

大西勲会員
西方様貴重なお話有難うございました。
ライラセミナーの歴史を、我クラブの活動を中心にお話しいただき、懐かしくうれしく拝聴いたしました。第4回ライラセミナーは、1991年11月2日滝野すずらん丘陵公園2泊3日で行われました。我クラブがホストクラブとなり、会長以下理事、役員が全員泊まり込みでお世話いたしました。地区ライラ委員長の阪崎健治朗さんは長い間地区委員長としてライラセミナーに貢献された方でした。我クラブのRAC川崎隆康委員長も大変優秀なロータアクターで、このセミナーをリードしていました。講演の講師は斉藤和雄先生(北大医学部教授)で我クラブの会員でした。2日目の夜のファイヤーを囲んでの集いも楽しいものでした。従来の形でのライラセミナーの復活を願っております

会長 斉藤昌一
本日は、青少年奉仕委員会遠藤委員長が急遽欠席となり、進行を務めさせて頂きました。
西方委員長の卓話は青少年を応援する熱い思いを強く感じるものでした。以前、地区の奉仕プロジェクトで一緒に活動をしたことがありますが、子ども達、インターアクトの皆さんとのコミュニケーションの取り方、統率力は素晴らしく、この度のRYLA委員長はご本人が言われた通り正しく天命であると思います。また、私たち北クラブの歴史の一端をご教授いただき大変感謝いたします。ありがとうございました。
西方委員長の卓話を受けて質疑応答と、大西会員からかつてのライラセミナーを体験された感想をお話し頂きました。