第2368回例会
第2368回例会(2025年6月9日)
「ロータリー「公共イメージ」の向上~その目的と期待される効果~」
地区公共イメージ向上委員会 小川 有積 委員長 卓話
ロータリーの活動内容の地域社会における認知度は残念ながらとても低く嘆かわしいものです。その為、RIでは10年ほど前からロータリーのブランディング化(公共イメージの向上)を強く推し進めて来ましたが、認知度の低いロータリーの活動内容を広く市民に周知(広報)し理解や共感してもらうことは簡単なことではなく、私達一人ひとりの地道な活動と情報発信を継続することしかありません。また、公共イメージ向上はロータリアンの力でだけではなく最終的に地域の方々の選択である事を忘れてはなりません。
ロータリーにおける「ブランド(公共イメージ)」は誰のものか?その答えは「生活者(地域の方々)とロータリーのもの」です。
地域の方々に「他の奉仕団体とは違う!」「絶対にあってほしい!(無くならないでほしい)」と頭の中でイメージしてもらわなければ、「ブランド」として成り立ちません。つまり、公共イメージの主導権を握っているのはロータリーではなく「地域の方々」なのです。
ロータリー会員が「ロータリークラブは素晴らしい団体で地域の皆さんにとても役立つものですよ!」と伝えたとしても、地域の方々がロータリーに「価値」を見出さなければ、それは単なる「自己満足」でしかなく、残念ながら公共イメージが向上したと呼べるものにはならないのです。重要なのは「公共イメージ」は地域の方々の頭の中にあるものということです。
私達は100年以上の長きに亘り「超我の奉仕」を黙々と実行してきましたが、ロータリーの活動内容の地域社会における認知度は残念ながらとても低く嘆かわしいものですが、ブランドとして認知度の低いロータリーを有名ブランドに育てあげるのが私達の仕事です。しかしブランドとして認知されるのはロータリアンの力ではなく最終的に地域の方々の選択である事を忘れてはなりません。
地域の方々にロータリーをブランドとして認識してもらう為には普段からコツコツとクラブが、また会員個人が地道に奉仕活動を続け、まず「認知」してもらう、「信頼」してもらう、「好意」を持ってもらう、そして今後に「期待」してもらう、この繰り返しがロータリーブランド作り上げていく基礎だと認識すべきであると思います。
ロータリーの公共イメージ向上の目的は「クラブの活性化」や「会員増強」とよく言われますが、それは結果として付いてくるもので、本来は「人々や地域の幸せのため」にロータリーを知ってもらうことを大きな目的として活動すべきと感じます。そのためにクラブの的確な広報活動が重要なのはもちろんですが、最も大切な事は、我々ロータリアンひとり一人が誰からも尊敬され信頼される社会人・職業人として存在する事がロータリーの最高の広告塔になり、公共イメージ向上の礎石でもあると思います。