第2364回例会
第2364回例会(2025年5月12日)
「会員卓話」
伊藤 貴穏 会員
皆様、こんにちは。伊藤貴穏(たかやす)と申します。本日は話しをさせて頂く場を頂きましてありがとうございます。心より感謝申し上げます。本日は、私自身の歩みと、現在の事業、そして経営者として大切にしていること、さらには人生を通じて得た学びや、これからの展望についてお話させていただきます。
私は現在、土木工事を中心とした建設業を営む「株式会社エクセル」の代表を務めております。4年前に父の跡を継ぎ、会社を引き継ぎました。 父が長年築いてきた信頼と、地域に根ざした仕事を、どう守り、どう進化させていくのか──その問いとともに、私の経営者としての道が始まりました。
もともと私は16歳のとき父の声掛けで現場に立つようになり、汗をかきながら、現場の厳しさと喜びを肌で感じてきました。現場で働く社員たちの気持ちは、今でも痛いほど分かります。その経験こそが、経営者となった今も、私の軸であり、原点です。
私が経営で大切にしていることは、大きく2つあります。ひとつは、「社員とその家族を大切にすること」。 そしてもうひとつは、「信頼される現場づくり」です。建設業は、完成した建物や構造物がすべてではありません。むしろ、見えない部分──たとえば地中に埋まる基礎や配管工事こそが、技術と誠実さを求められる仕事と思っています。だからこそ、現場のひとつひとつに責任と誇りを持ち、誠実に向き合う姿勢が大切だと考えています。
また、現場で頑張る社員の背景には、それぞれの家族の存在があります。社員が安心して働ける環境をつくること、そして、そのご家族にも「この会社で働いていてよかった」と思ってもらえるような会社を目指しています。
私自身、大きな転機となった出来事があります。
4年前の出来事になりますが、事業そのものは順調に進んでいました。 現場も安定してきたため、少しずつ自分の手から、社員に現場を任せていくようになった頃のことです。そんなとき、社員のひとりが現場での対応がうまくいかず、長くお付き合いのあった会社から、徐々に仕事を無くなりました。当時、年商は約3億円弱。 そのうち1億円近くを占めていた大口の取引が、ゼロになりました。当時は、ことの重大さを理解していませんでした。時間が立つにつれ、じわじわと影響が出てきたときには焦りを覚えました。自分の甘さを痛感し、本当に苦しい時期がありました。でも、そんな中でも私が「絶対に諦めない」と決められたのは、社員の真剣な姿勢や、信頼をしていただいている、お客様の存在があったからです。
そして、何より家族の存在があったからです。
立ち上がろうとする中で、自分の価値観が大きく変わりました。それ以来、「人とのつながりこそが、経営の根幹である」と本気で信じるようになりました。
今後の展望についてですが、私は、地域に貢献できる企業でありたいと考えています。ただ仕事を請け負うのではなく、「地域の未来を一緒につくるパートナー」としての役割を果たしたい。そして、家族との時間も大切にしながら、「幸せな働き方」を模索していきたいとも考えています。「この会社で働いてよかった」と思えるような瞬間を、ひとつでも多く増やしていくこと──それが、私の夢です。
最後になりますが、今日のような場は、経営という孤独な道を歩む中で、支えられてくれる方がいることは、大きな励みになります。ここに集まる皆さんの志や経験に触れることで、私自身の活力にしていきたいと思っております。これからも、仕事の話はもちろん、人としての価値観や人生観までも語り合えるような、そんなつながりを皆さんと築けたら幸いです。
ご清聴、誠にありがとうございました。
最後に見て頂きたい映像がありますので見て頂きたいと思います。
ー会場にて動画視聴ー
娘は水泳の練習を月曜日から日曜日まで朝と夜、約7km泳ぐ練習を続けています。子ども達には頑張る勇気を貰っています。
何より、同行するにあたり不在時でも会社運営を進めてくれる社員に感謝しています。
ありがとうございます。
「会員卓話」
頓所 裕之 会員
◉株式会社シイナ重建って何をしている会社?
<会社概要>
社名:株式会社シイナ重建
本社:北海道夕張郡長沼町西9線南5
東北支店:福島県南相馬市原町区旭町2丁目34番地
創立:平成元年 8月
取締役会長:椎名 日出已
代表取締役社長:頓所 裕之
グループ会社:株式会社北駿建設(北広島共栄)
株式会社シイナ鉱業(札幌市南区常盤)
主な事業内容:土木工事、舗装工事、とび工事、水道施設工事、解体工事、建築工事