第2362回例会

第2362回例会(2025年4月14日)

「ポリオプラスの活動について」
地区ポリオプラス委員会 志田 勇人 委員長

ポリオ感染症について
ポリオ(急性灰白髄炎)は、野生型ポリオウイルスによる感染とワクチン由来型ポリオの2種類があり、汚染水を介して広がります。ワクチンには経口生ポリオワクチン(OPV)と不活化ワクチン(IPV)がありOPVは安価で迅速な接種が可能ですが、免疫の弱い人には感染リスクがあります。一方、IPVは安全性が高いものの高額で接種回数が多くなります。ワクチン戦略として大規模流行時には経口ワクチンで速やかに免疫を獲得し、終息に向かう段階で不活化ワクチンに切り替えることでワクチン由来の感染リスクを抑えます。

ポリオプラスの創設について
ロータリーは1979年にフィリピンでポリオワクチンの接種を開始し、1985年にポリオプラスを創設。当時の西太平洋のWHO事務局長であった尾身 茂先生は、1990年に中国でのポリオ根絶活動に50億円が必要となり、日本のロータリーが1.5億円を拠出したことがその後の大規模な寄付につながり、そしてポリオ根絶に大きく貢献したことを感謝しています。

ポリオプラス委員会の活動
2510地区ではポリオ根絶のための募金活動や啓発イベントを積極的に実施し、ポリオデーに合わせたチャリティーコンサートやオークションを通じて支援の輪を広げています。ポリオ根絶にはワクチン接種と上下水道整備が不可欠であり、継続的な支援と寄付が重要です。