第2160回例会

第2160回例会(2019年1月28日)

『特別月間と職業奉仕について』
ロータリー情報担当 竹原 巖 副委員長

 

今日のロータリー情報は、「ロータリー特別月間」と「職業奉仕」に関してお伝えいたします。
「ロータリー特別月間」とは、ロータリアンがロータリーを理解し活動に参加するよう国際ロータリー理事会が指定した月間のことで、
7月はありませんが、 8月「会員増強・新クラブ結成推進月間」、9月「基本的教育と識字率向上月間」、10月「経済と地域社会の発展月間」、11月「ロータリー財団月間」、12月「疾病予防と治療月間」、1月「職業奉仕月間」、2月「平和と戦争予防/紛争解決月間」、3月「水と衛生月間」、4月「母子の健康月間」、5月「青少年奉仕月間」、 6月「ロータリー親睦活動月間」と、11項目の月間テーマが定められております。
また、9月は「ロータリーの友月間」、10月「米山月間」という日本独自の特別月間があり、ロータリーの創始者、ポール・ハリスが友人3人と最初に会合を持った日2月23日を記念し、2月23日から3月1日までの1週間を「世界理解と平和週間」とするなど特別週間などもあります。
これらの特別月間のテーマ、すべてに理解を深めることは大変なことですが、1月の「職業奉仕」については会員の皆さんにとり、またロータリーの根幹と言えるテーマなので、是非、ご理解を深めていただきたいと思い、お話をさせていただきます。

ロータリーの根幹という言葉を使用いたしました。
根幹とは根と幹です。以前にもお話ししたことがありますが、ロータリーを樹木としてとらえ、地中深く広く広がる根の部分は「親睦」にあたり、その根から地上に太く延びる幹の部分が「職業奉仕」にあたります。
そして、幹から生える枝々が社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕などの部門にあたります。
ロータリーの根っこは「親睦」幹は「職業奉仕」ということで考えると、ロータリーが理解し易いと思われます。
1月は職業奉仕特別月間となりますので、「ロータリーの友」1月号には「職業奉仕」に関わる多くの記事が掲載されておりました。
8~9ページに『職業奉仕VocationalServiceとは何か』。10~11ページに『「ロータリーの本質は職業奉仕」の真意とは』。
12~13ページに『日本のロータリーが継承する伝統を堅持する』と『凡太の奉仕経営物語』。
14~15ページに「日本のロータリーはガラパゴス化したか?」「金看板としての職業奉仕」「職業奉仕は難解か」など参考となる記事が掲載されておりますので、是非、一読願いたいと思います。
また、縦組みの2840地区の地区大会「基調講演」で『日本で一番大切にしたい会社』の講演文が掲載されており、この講演も職業奉仕に関わる内容となっております。 委員会の玉井委員長が書かれた『ロータリーのメリット』など、職業奉仕に関する記載が沢山ありますので理解を深める参考にしてください。
職業奉仕という理念をロータリーに提唱したのは、1908年シカゴRCに入会した、アーサー・フレデリック・シェルドンというロータリアンです。
シェルドンはビジネス・スクールを経営し、 ロータリアンはじめ多くの職業人に、経営の基本に倫理感を取り入れ経営することで、社員はじめ取引先など関係する人たちすべてと社会から、信用と信頼そして尊敬の念が得られると説きました。
それによって、その企業は永遠に繁栄するとも言いました。
A・F・シェルドンは、自分の経営する学校のみならずクラブに入会後、ロータリーに提唱した「職業奉仕」の理念を説き、多くの会員から圧倒的な支持を受け、「最も多く奉仕するもの、最も多く報われる」(Heprofitsmostwhoservesbest)が、「超我の奉仕」とともにロータリーの標語とされております。

少し話しは脱線いたしますが、私がロータリーを勉強していた「千種会」の代表である小堀憲介先生の発案で、シェルドンの顕彰碑を作ることになり、いろいろな経緯がありましたが、小堀先生の軽井沢の別荘に20年以上前に作られました。
小堀先生が2017年6月にお亡くなりになり、11月に「先生を偲ぶ会」を東京で行いました。
偲ぶ会の発起人のお一人である茅ケ崎RC会員でRI理事をされた松宮剛会員から「シェルドンの顕彰碑」を移転して欲しいと遺族から申し出があったので、「米山梅吉記念館」のところに移転することにしたので、移転費用の賛助金というお話がありました。些少ながら移転費用の援助をして昨年12月9日に落成式がありました。私は別件が入っており出席できませんでしたが、何かの折に行って来ようと思っております。皆さんも是非「米山記念館」とともに訪問して、米山海吉氏とシェルドン並びに職業奉仕の理解を深められますよう希望します。

まとめます。ロータリーの根幹は「職業奉仕」にあり、自らの職業の規範を高めながら、他人を思いやり、地域社会に役立ち、国際理解と親善に寄与するものだということをロータリー情報としてお伝えします。
そして、「ガバナー月信」1月号にも地区職業奉仕