第2159回例会

第2159回例会(2019年1月21日)

 

「国を守るということ」
陸上自衛隊北部方面航空隊長 兼 丘珠駐屯地指令
一等陸佐 廣瀬 敏彦 氏

胆振東部地震においては、発災後(3時11分)まだ薄暗い中、約30分にて離陸し、現地偵察に行きました。
その他各種任務を完遂することができました。
これも平素から駐屯地警備とは別に、パイロット、整備員、偵察要員、飛行場の管制官が駐屯地に待機していたことと、暗い中の準備でしたので、日頃の野外での夜間訓練の成果が発揮されたものと認識しています。
これら実施してきた任務及び訓練においては、演習場のみならず、飛行場周辺においても昼夜たがわず飛行させていただいた事により、今回任務を完遂することができました。
改めまして、丘珠駐屯地へのご理解に対して感謝申し上げます。
(中略)
これらの作戦がうまくいったのは、部隊訓練の場の設定を、我が国防衛という、もっとも厳しいものに設定していたからであり、また、隊員一人一人の目標設定についても、もっとも厳しいものを設定してきたからです。
このため隊員は、厳しい中においても文句ひとつ言わず、任務を完遂しました。
今後も、国外からの侵略による国家の危機や国難に備えつつ、様々な事態に対処していきます。
最後に、災害派遣終了後、部隊にお礼の手紙が送られてきました。
これは、隊員一人一人の心に響くものでありました。実は、隊員が任務に邁進できるのは家族の支えのほか、皆さんの思いがあります。
丘珠駐屯地に所在する隊員の心を支えているのは、皆様の応援になります。今後も、陸上自衛隊北部方面隊丘珠駐屯地および札幌飛行場の運営について、ご理解いただき、見守っていただければ幸いです。