第2119回例会

第2119回例会 (2017年12月25日)


かをるデンタルハウス 江戸 馨一 院長
JAVDO歯科ボランティア2017 ~歯科医師としてできること~

 ベトナムでの歯科医療の現状と、実際に行なっているボランティア活動の状況をお話しさせて頂きました。
 蓑輪さんの大学の後輩であり、2011年より毎年1~2度の参加で、今年は参加して8回目になります。
 今年はハノイからバスで9時間のカオバン省の中国との国境沿いのチュンカイン町という山岳エリアでの活動でした。
 ベトナムではハノイやホーチミンの都市部には歯科医院・歯科医も多くいる様だが、他の農村・漁村・山岳地域と同じようにチュンカイン町も歯科医がいない地域だそうです。
 毎年の活動は、現地のボランティアでコーディネート役をしてもらっている日本人学校の校長先生や製薬会社の社長さんにそのような地区を選定して頂き、小学校1校の生徒さん600名ほどの子ども達を診療しています。
 今回は歯科医師14名、歯科衛生士11名、看護師2名、歯科助手2名、会社員1名、ハノイから通訳としてボランティアで参加の社会人10名ほどの方、と総勢約40名の大所帯での活動になりました。
処置はムシ歯の詰め物やムシ歯の抜歯、ブラッシング指導、フッ化物塗布、口腔保健指導などをしているとの事。
 子ども達はムシ歯無い子の方が少ないムシ歯多発エリアでありながら、治療を受けた形跡が無い子ども達ばかりですが、彼らなりに頑張って治療を受けています。
 歯科治療は一度の介入では満足させられる事も少なく、我々も歯がゆい気持ちで活動を終えるのですが、毎年毎年親御さん達や、小学校の校長先生はじめ先生たち、カオバン市長からも大変感謝して頂きまして、また来年も宜しくお願い致しますと声掛けして頂けるのが励みになっております。
 今後は一人の患者さんにもう少し時間を割ける様に色々考えていこうと思っております。
 今回はお時間を頂きありがとうございました。