第2237回例会

第2237回例会(2021年10月25日)

「after コロナの北海道経済」 ― 観光、1次産業の回復へ ―
渡邊 靖司 会員 卓話

道は、急速な人口減少が進み病院、学校の統廃合が行われている。温暖化による海水温の上昇で、サンマ・イカ・昆布の漁獲量が激減し漁業への影響が拡大している。
「ゼロカーボン北海道への取り組み」は、化石燃料から自然エネルギーへの転換等が代表的な手段であるが、森林吸収源対策も有効的な手段の一つです、

① 木材の需要拡大を図る
② 森林の伐採を進める
③ 伐採した場所に植林をし森林の若返りを図り、CO2の吸収量を向上させる

これがゼロカーボン推進サイクルとなる。道では、多くの道産木材を使用した建築物に対してこの9月から「北海道woodビルデイング」の登録を開始して需要の拡大を推し進めている。
丘珠空港の利活用を進めることにより、道内の経済、観光を活性化することが出来る、また、滑走路を延長し中型ジェットを就航させることで、災害時の医療対応エリアを拡大し、小牧空港に駐機している医療専用ジェット「メデイカル・ウイング」を丘珠空港に常駐する道が拓ける。

結びに、今後とも私は北海道の抱える現状と問題点を注視し、北クラブの皆様と市民に発信してまいります。ご清聴ありがとうございました。

 

「生命保険の仕事を軌道に乗せるまで」
赤木 道子 会員 卓話

次女の高校進学に伴い札幌市への引越が必須となり23年間務めた帯広の会社を退職。現在のアクサ生命保険株式会社札幌FA支社に47歳で転職しました。
最初の年(2017年4月~12月)は初めての仕事と新天地での生活に慣れるのがやっとの毎日でした。自分で設定した初任給だけはどうにか切らさないようにギリギリの生活をしながら過ごしてきました。しかしこのままでは出入りの激しいフルコミッションの保険業界では生き残れないのではと感じました。
その年の12月までに自分の強み(営業経験はある、人見知りしない)・弱み(業界経験無し、商品知識の不足)を分析し戦略を練りました。折角ご縁があって転職した生命保険の仕事でしっかり結果を残すには、自分に足りない部分を補うのが早道だ!グダグダ言い訳している暇はない!と奮起し前職のプライドを捨てて支社内の売れっ子先輩に頭を下げて弟子入りしました。
毎日怒られながら、生命保険業界で成功するには何が必要かを徹底的に叩き込まれました。実際に行ったのは逆算スケジュールでの目標管理です。前職では普通の会社員でしたので何でも会社がやってくれる楽な立場でした。一方、保険外交員という職は一応会社員でありながら個人事業主でもあるので売上・経費・顧客管理からアフターフォローまで全て自分のやり方次第で良くも悪くも決まる仕事でした。
まず初めに取り組んだのは年間(1月~12月)の達成目標を数値化しました。具体的な指標として社内年間ランキングでハワイ旅行に行ける条件の数字を掲げました。
次に月間(1日~月末)でいくら?何件?何人(被保険者数)?やるのかを決めました。そして週単位(火曜日~月曜日)で必ず1件のご契約をお預かりする目標を設定しました。
このように目標を数値化することで内面の意識があっという間に変わり、スケジュール管理の方法、毎日の行動や発言まで変わっていきました。この毎週・毎月コツコツやる行動の変化が成績に繋がり、次なる機会を与えられるようになりました。例えば支社内に眠っている前任が既に退職し長年放置されていた顧客や、CMなどを見てフリーダイヤルからお問い合わせの入った新規のお客様の担当割り振りが回ってきました。更に団体保険で繋がりのある北海道警察、北海道庁、札幌市職員など公務員枠の優先担当などです。
このような様々な相乗効果のお陰で会社の売上に相当する年間お預かり保険料は転職時の1年目から今年5年目の推移を比較すると約4倍まで成長しました。2年目からの目標であった社内ランキングで入賞しハワイ旅行に家族で行くことができました。そして保険業界の世界指標であるMDRT(Million Dollar Round Table)の基準達成も果たしました。
これからも毎日感謝、謙虚さと素直な気持ちを心掛けて皆さまのお役に立てる人であり続けたいと思っております。