第2233回例会

第2233回例会(2021年9月13日)

林 里紅 会員 卓話
 
皆様こんにちは。
本日は貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございます。
阿部先生よりお話を頂きまして、どんなお話をさせて頂こうかと考えましたが、私は皆様の為になるようなお話はできませんので、こんな場所でこんなことをしている人達がいるんです、というご紹介をさせて頂きたいと思います。そし、 なぜ私があんな所に長く居て、あんなことをやっていたか・・・というお話をさせて頂ければと思います。

まず、この北クラブでは犬が例会に参加させて頂くのは初めてでしょうか?皆様にご紹介させて頂きます。私の相棒SOLO君です。

SOLOはアラスカ生まれの9歳、ユーロハウンドという今世界の犬ぞりレースで最も多く走っている犬種です。日本にはそれほど多くは存在していない犬種です。
まずは、4、5年前にも皆様に観て頂いたかもしれませんが、こちらの動画をご覧ください。
それでは、ここからは写真を見ながらお話させて頂きます。どうぞ、お話の途中でも質問頂けますと嬉しいです。画像のお手伝いは吉井会員宜しくお願い致します。

デナリ山、家、魚、氷河、小屋、トイレ、郵便、オーロラなどの写真を見て頂きました。なんとなくアラスカのイメージは沸きましたでしょうか・・・
あんな所に16年住んでおりましたが、なぜそんなに長く住んでいたかと言いますと、きっと何もない場所だったからだと思います。私たちの年代は、バブルの真っ只中に成長して何一つ不自由する生活を知らない年代でした。そんな日本人が初めて見たアラスカは、人口70人の小さな村で井戸水や自家発電、買い物は2週間に1回8時間近くかけて買い出しに行くという生活でした。木を切ったり、動物の肉を捌いたり、車も自分で直したり、全て自分でやらなければ誰もやってくれるものではありませんでした。その全ての経験が常に新鮮で、出来た時の満足度、達成感はそれまで感じたことの無いものだったような気がします。そして、ふと見ると先程のような山があったり、空にはオーロラがあったり、まわりには沢山の野生動物が居て、毎日見ているはずの景色がいつも 「凄いな!」と感じていちいち感動していました。とても豊かな場所でした。
変な話をしますと!そんな暮らしをしていると人間が持つ五感または第六感というものなのかが発達してきて、聞こえるはずのない音が聞こえたり、地震が予知出来たり、動物が出てくる場所がわかったりと色々な不思議な経験をしました。この経験は「私が変なのかな?」とずっと思っていましたが、ある時、帝京科学大学の藪田先生という動物学者さんに質問させて頂く機会がありました。先生の答えは「動物としてそれが当たり前です。」というものでした。海のサーファー達にはそのような経験をする方が多いと教えて頂きホッとしております。

そのような私が今後何をしていくのか・・・。やりたいのか・・・。
日本犬ぞり連盟の会長として色々なイベントなどに参加させて頂いたり、各地でレースを開催したりと活動させて頂いております。この冬からは、石狩市、新篠津町からもレース開催のオファーを頂 いておりまして、只今準備中です。そして、今年度からは協力助っ人として渡邊靖司会員にも特別顧問として支えて頂いております。
また日本に戻ってからは、動物の専門学校や全く犬ぞりとは関係の無い企業様などから講演のお話を頂いてはSOLOと出向いて講演させて頂いております。
日本から世界に通用する選手が出ないとメジャーなスポーツにはなかなかなれないという現実がありますので、ジュニアの育成も積極的に取り組んでいきたいと思っております。

そして最後に、先日の花火大会の藤城会長とうーちゃんのお写真です。
ありがとうございました。