第2186回例会

第2186回例会(2019年9月9日)

「クラブでの財団プログラム」
ロータリー財団 第1地域コーディネーター
羽部 大仁 氏(札幌幌南 RC)

クラブ会長となることは、実りある多くの経験であると同時に大変な任務です。
それは、今迄築き上げてきた経験を十分に発揮する年度であると同時に、クラブの成功をもたらす責務を負うからです。
ではRRFCはどのように地区やクラブを支援出来るでしょう。
話に耳を傾け、要請があれば解決策を提供できます。最も重要なことは、ガバナやクラブ会長の成功を見守ることであることを、ガバナーやクラブ会長に認識してもらうことです。
ガバナー・クラブ会長にとっての「世界をつなぐ」リソースとなり、ガバナー・クラブ会長とロータリー世界の橋渡しをすることが私の責務です。
さて、ロータリー財団地域コーディネーターが提供できる地区とクラブへの支援について考えてみましょう。

1)ロータリーの最優先事項であるポリオ根絶を達成するために、ポリオプラスへの支援をロータリアンに促す。
2)ロータリー財団(特に年次基金)への寄付に関してクラブと地区で支援を提供する。
3)ロータリー補助金についてクラブや地区に情報を提供することです。
財団のプログラムを実施するに当たり、成功の鍵は実施される年度の前からの企画・計画が必要です。

特に補助金を利用する事業には地区補助金には地区のMOUを取得する必要があり、グローバル補助金にはオンラインでMOUの取得が義務付けられています。
会長エレクトの時からこの事を念頭に準備を進め、クラブの理事会や他の委員会との繋がりも必要です。
『私がロータリー財団を支援する訳は「私がロータリークラブに入会したのは1980年の7月でした。
父がチャーターメンバーのキーメンバーとして出来たクラブで、総代さんが多くおられました。煩いくらい入会を勧められました。
遂に29歳で入会しました。それから少しずつ財団寄付を続け9年目に幹事を務めた時にポール・ハリス・フェローになりました。
私の好きな財団のフレーズは「EVERYROTARIANEVERYYEAR」です。
世界中でロータリーからの支援を待っている方のために、将来の世界を担う子供達のために、ロータリー財団は100年以上に亘り「良いことをしょう」と活動して来ました。
私は忘れやすいので自動定期寄付をしています。皆さまもご一緒に世界中で支援を待っている人々に皆様の善意のご支援をお願いいたします。」』

次に、ロータリー財団の資金の使われ方についてお話しします。始めに

1)年次基金は、3年間資金として運用し、その運用益は財団の運営費に使われます。
元金は3年後、半分がDDF(地区財団活動資金)、残りの半分がWF(国際財団活動資金)として戻されます。
これがシェアシステムと呼ばれるものです。
2)恒久基金は元金を使わないで、運用益のみを地区と財団で使います。
3)ポリオプラスやロータリー平和フェローシップおよびロータリーの重点分野に対する寄付を指定した寄付金は、指定されたポリオ根絶のためやフェロシップ支援にのみ使われます。
4)グローバル補助金へのクラブからの寄付金は、指定されたグローバル補助金プロジェクトに使われます。
この場合の現金寄付は、国際財団活動資金(WF)から50%上乗せになります。地区補助金とグローバル補助金を地区やクラブで使うことができます。
(お釈迦様の四つの無量心について、今回は不掲載とします)

地区やクラブの参加資格認定については先ほども触れたので、一文だけ「地区が独自の要件を追加することもできます。ただし、地区内すべてのクラブが満たされる要件であること、また、寄付を義務付けないことが条件です。財団への寄付をクラブの参加資格の要件とすることはできません。」
DDFについて考えてみたいと思います。DDFの活用は地区やクラブの大きな課題です。今から計画を立てて置かなければ手遅れになります。皆様の3年前の寄付金の半分がDDFとなり、もう半分はWF(国際財団活動基金)となります。毎年積み重なる活動に使われることが目的です。是非残さないで使いましょう。
最後に、札幌北ロータリークラブはロータリー財団の活動に欠くことの出来ない素晴らしいクラブです。多くのクラブ会員が地域社会のために良いことをしたいと考えてプログラムを立てています。これは小林博パストガバナーが慈愛の種を撒かれたからだと思います。その種は素晴らしい奉仕の花を咲かせています。ロータリー財団プログラムとなり世界中で支援を待っている人々や子供達に思いやりの活動に繋げて貰っていることに敬意と感謝を申し上げたいと思います。
これからの益々のご活躍とご支援を心からお願い申し上げまして本日の卓話を終えたいと思います。
ご静聴ありがとうございました。