第2149回例会

第2149回例会 (2018年10月1日)


国際ロータリー第1ゾーン 財団コーディネーター補佐 羽部 大仁 パストガバナー(札幌幌南RC)
「ロータリーが抱える様々な課題」

 9月は基本的教育と識字率向上月間です。月間のテーマとは少し違いますが、今日はロータリーが抱える様々な課題と題してお話しさせて戴きます。スライドは「元気なクラブづくりのために」とクラブ・リーダーシップ・プランのものです。しかし余りこれによる効果は日本のロータリークラブに表れませんでした。
 この写真を見て私の感想は、ロータリーはゴミ拾いをする運動になったのか?私のクラブでは春先豊平側河川敷の清掃奉仕が定番ですが、これの狙いはみんなで地域社会に奉仕するイメージなのだそうです。
 次のスライドは公共イメージ向上のキャンペーン写真です。ロータリーのマークがポロシャツに見えます。「変えていこう」のロゴが見えます。Rotaryのマークの下に世界を変える行動人の文字があります。この目的は、行動する会員の姿を生き生きと紹介することで、ロータリーを良く知らない人に知って貰い、全世界でロータリーへの理解を深めることだと知らされました。ロータリーの広報は余り上手でないかも知れません。もう少しインパクトのある広報が必要ですね。
 この数年ロータリーを取り巻く環境が一変したことをお気付きの筈です。国際ロータリーでは8年毎にゾーン再編の見直しが行われます。2015年度のゾーン再編に当たり日本の第1ゾーンから第3ゾーンに対し、1ゾーンの3万5千人の枠が維持できず、第1ゾーンに他のゾーンからの地区が再編されます。残った第1ゾーンが第1ゾーンAに又第1ゾーンBにはインドネシア・パキスタン・バングラデシュの6地区で構成されます。第2ゾーンは9地区から13地区へ移行され、第3ゾーンは11地区から12地区で構成されます。この実施は2019年12月開催予定の委員会を経て2020—21年度からとなります。
 我々日本チームの方針は次の通りです。
 ○会員増強目標は、3年後2020年度までに10万人を目指す。次のゾーン再編時を見据えて5年以内に10万5千人を増強しよう!若い会員の増強については、2016年規定審議会に導入された柔軟性、クラブの自由裁量権の拡大を最大限に活用し時代に即したクラブ運営と拡大を行う。衛星クラブ、Eクラブ、ローターアクトクラブの設立などを含む事です。
 女性会員比率は、世界では20%以上ですが、日本では未だ5〜6%です。これを15%に引き上げよう。会員増強以上に重要な会員維持について、地区・クラブで入会前後の教育・セミナーを推奨しています。そのために、「ロータリーの戦略計画と目標」今一度クラブ単位或いは地区で確認する事が一つのヒントになると考えられます。三つの戦略計画をご承知の事と思いますが、その優先項目には
 ①クラブのサポートと強化
 ②的奉仕の重点化と増加
 ③イメージと認知度の向上
 があります。また中核の価値観には次の5つがあり
 1)親睦で、生涯に亘る友情をはぐくむ。
 2)高潔性で、約束を守り抜く。
 3)多様性で、多様な考え方を取り入れる。
 4)、5)奉仕とリーダーシップで、リーダーシップと職業の専門知識を生かして地域の課題に取り組む。
 とされています。そんなに難しい事でないのですが・・・ロータリーは難しく伝える悪い癖がありますね。2018-19年度のロータリーの目標は上記の3つです。
 日本チームとしてロータリーコーディネーター(RC)はクラブのサポートと強化を担当、ロータリー公共イメージコーディネーター(RPIC)は公共イメージと認知度の向上を担当、ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)は人道的奉仕の重点化と増加を担当しています。又恒久基金/大口寄付アドバイザー(EMGA)ソーシャルメディアや各種行事の出席者リストを基に、ポリオ支援に関心がある寄付見込者を特定して寄付の推進を担当しています。
 ビジョンと戦略計画づくりは将来の理想的な計画を立てることです。ビジョンは20年〜30年先の時代を見据えた会員と組織の理想的な姿を描くことです。戦略計画(中長期計画)は毎年進捗状況を確認し、見直すことが必要です。
 「会員増強」を一言で表現すれば「仲間を増やすこと」です。それによって「元気で魅力的なクラブづくり」が完成されることになります。強いクラブづくりのために日本チームは地区・クラブへの支援を惜しみません。気軽にお声がけをお待ちしています。
 結びに代えて「リーダーシップで」「アイデアを交換して」「行動しよう」クラブ基盤の強化を図り、再度3ゾーンの復活を目指しましょう!
 ご静聴有難う御座いました。