第2115回例会

第2115回例会 (2017年11月13日)


国際ロータリー第2510地区 奉仕プロジェクト委員会 山口 史朗 委員長

 組織図の一番上の真ん中に國立ガバナーのお名前があります。今年は国立年度の組織図ですが、組織図は毎年同じとは限りません。ガバナーの考え方や構想に基づき毎年度変更され、その内容は微調整から大きく変更と年度により様々です。
 
 ◎各委員会についての概要と奉仕プロジェクト委員会について
 学友委員会:ロータリーのすべてのプログラムに参加経験した後、ロータリー学友となります。その学友を組織する委員会で、その後のロータリー活動への参加やロータリアンとなることを推奨し支援しています。
 広報・IC委員会:ロータリーの認知度・理解度を高めるための広報活動や『My ROTARY』の登録推進。地区ホームページの充実などが主な活動。現在も『財界さっぽろ』での『ロータリーの神髄』が掲載されています。
 ロータリー財団委員会:財団資金推進委員会で寄付を集め、財団補助金委員会で補助金申請に対する審査と決定と配分をし、財団資金管理委員会でその管理とモニタリングをする。ポリオプラス委員会はポリオ撲滅の募金や活動、財団奨学委員会はロータリーの重点分野や世界貢献を担う人材を奨学生として海外に送り出し活動を支援しています。
 奉仕プロジェクト委員会:ロータリー財団委員会の実行部隊的な位置づけで、8つの委員会を包括する形で構成されています。正確には、8つの構成委員会が協力し、他の委員会と連携して成り立っているのが奉仕プロジェクト委員会です。
 
 今年度の事業『120万本の植樹』を例にとって、事業のスタートから順を追ってお話することで内容の理解を深めていただきたいと思います。作業は並行して進行しますので前後いたしますのでご留意ください。
 イアン・ライズリーRI会長は、『2018年4月22日の「アースデイ」までの間に、各会員が少なくとも1本の植樹をするようすべてのロータリークラブにお願いしたい』と提唱しています。國立ガバナーはこの提唱にいち早く呼応され、環境保護の取り組みを決意されました。2510地区は約2,600名の会員がいますので、2,600本が目標となります。早速、社会奉仕委員会を中心とした、奉仕プロジェクト委員会での取り組みが始まりました。ただし、事業の主体はあくまで各クラブです。ライズリーRI会長も『すべてのロータリークラブにお願いしたい』と言われています。そこで、各クラブに意向を確認する必要があります。
 ①クラブ単独またはいくつかのクラブが合同して事業を行いたいクラブ
 ②既存の継続植樹事業を充てたいクラブ
 ③独自ではできないので地区に斡旋なりコーディネートを求めてくるクラブ
 ④そもそもやりたくないクラブ
 などが想定されますので、それぞれに対応できるよう、事前に事業全体の構想を立てておく必要がありました。
 予算に関してはロータリー財団との連携が必要で、予算が立つと事業計画の検討です。4月のアースデイまでに実行を考えると北海道は冬季を避けて9月か10月の選択しかなく、2510地区は広域であるため、グループごとにする案から地区として一か所にする案が検討されました。場所についても札幌市は歓迎されず、道民の森で水源の森づくりをしていることから検討した結果、事業実現の可能性があることが確認できました。また、タイ東北部での植樹の必要性と実現可能性について打診したところ、事業価値が高く実現可能との返答をいただきました。
 事業計画におおまかな目途がつき、各クラブに意向を確認しました結果から、地区事業として最低2,000本以上の植樹が必要となりましたので、タイの植樹に600本、9月に道民の森で1,500本を植樹することで決定しました。
 また、國立ガバナーは、“北海道は夢の大地:次世代を担う青少年・若者に『伝えよう「ロータリーの心」与えよう「活動の場」』”というスローガンを掲げています。そこで青少年奉仕委員会にも参加いただき、インターアクトやローターアクト・交換留学生に参加してもらい、並行プログラムとしてバーベキューと手作り昼食を企画して、そのまま植樹に参加していただくことで、ロータリアンと青少年が一緒に植樹事業に参加し、ロータリーの心を共有できる事業計画を立てました。
 こうして、決定した事業計画に従い構成委員会と他の各委員会が固有の機能を発揮して、有機的に連携し準備を進め課題をクリアしていくことで、2510地区全体として事業を完了させて役割を果たして行くことができます。
 ご存知のとおり、道民の森の植樹の事業は無事終えることができました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。後はクラブ独自の植樹についての把握とタイの植樹を検証ツアーでしっかり実施したいと思います。
 最後までご清聴いただきありがとうございました。