第2068回例会

第2068回例会 (2016年9月12日)


クラブフォーラム「働く本質を考える」
職業奉仕委員会 蓑輪隆宏 委員長

 職業を通して世の中に貢献されておられる素晴らしいクラブメンバーの皆様と、改めて働く本質(目的)を考えてみる機会を作って頂き大変嬉しく思います。
 誰のため、何の為に働くのか?心の奥底にある自分の思いと語り合い続けることが、人生そのものかも知れないと感じるこの頃です。
 クラブメンバーの皆様には「釈迦に説法」な話しでしたが、皆様、真剣に考えディスカッションしてくれたことは不肖私の救いになりました。心温かい皆様に改めて感謝しております。
 働く目的に正解はないと思いますが、ご自分の求める遺伝子が満たされつつ人に喜ばれていることを感じられることが、幸せに繋がるのではないかと感じております。
 皆様のこれからのさらなるご成功と幸せを心からお祈りして報告と致します。


「職業奉仕委員会フォーラムを終えて」
阿部 弘 副会長

 本年度第1回クラブフォーラムは、職業奉仕委員会担当による「働く本質について」というテーマで行われました。蓑輪隆宏委員長による基調講演、及びそれに続いて会員同志の討論が行われました。以下、講評を述べさていただきます。
 蓑輪委員長のお話は大変示唆に富む内容で感銘を受けました。「働く本質は、誰のためか?何のためか?」という大きな命題を投げかけられ、私たち会員は色々と意見を述べ合いました。ここで私の意見を述べさせていただくと、働く本質は『人のため』であると思います。働くという字は“人のために動く”という意味です。どんな職業でも人のためにならない職業はありません。すべて人の為になっているのです。
 蓑輪委員長は基調講演で、御自身の歯科医院としての多くの重要な理念を掲げられました。そして、それを実行して来られました。私は6月に親知らずが虫歯になって痛くて、蓑輪先生の「木の実歯科」を受診して、その虫歯を抜去していただきました。その時、医院の職員の一人一人の対応に深い感銘を受けました。皆さんがニコニコして笑顔で対応してくれました。蓑輪先生の診察も見事で、優しくて全く痛くありませんでした。最後に、可愛い美人の歯科衛生士さんが私の残っている歯を掃除しながらチェックして「3ヶ月毎に定期的に来院されることをおすすめします・・・」と言いました。私はルンルンとなって帰りました。
 最後に、内村鑑三氏(哲学者。クラーク博士の弟子で札幌農学校第一期生)が信州で著作に専念していた時に、歯の痛みに悩まされ、信州の歯科医に治してもらったのに感謝して、巻紙に筆で書いた感謝の気持ちは次のようでした。“Dentistry is a work of love”(歯科学は愛の仕事である)信州の歯科医は、この書を横長の大きな額に入れて歯科医院の玄関の間に飾りました。私はそのことを本で読み、その書の写真を見て深い感動を覚えました。仕事によって、こんなに感謝される歯科医は何と幸せなことかと思いました。その後、私は“すべての仕事の本質は、人に対する愛であり、奉仕である”と肝に銘じました。